サバイバルハイク
「もし今、道に迷ったら、どうやって生きのびようか」山の中を歩いている時、誰でもこんなふうに想像してみるものです。
「ここで、何の用意もなく1人放りだされたら、私に生き残れる見込みはあるだろうか」この答えは、あなたがどれだけ自然界のことを実際に知っているかどうかにかかっています。
自然の中で生きぬくためには、まず何よりも自然と親しくなることが必要です。
そして、自然の与えてくれるものをどのように使えばいいのかを知り、自分でその身を守っていかなければなりません。
アメリカインディアンが、何百年何千年もの間やってこれたのも彼らがこの世界をよく知っていたからです。
インディアンは、自然の中で1人でいても決して恐れたりせず、むしろ、その中でさまざまな経験を楽しんでいたのです。
その中で生きぬく知恵や技術を身につけると、私たちはもともと自然界に強く結びついていたのだと感じとることができるようになります。
やがて自然を信頼し、そこでくつろぐことさえできるようになるでしょう。
サバイバルハイクはとても楽しいものです。
たとえ数時間だけのハイクでも、そこには必ず冒険のおもしろさがあふれています。
あなたの技術がさらに向上すれば、きっと数日間あるいは1週間ほどのサバイバルハイクにも挑戦してみたくなるでしょう。
「技術修得」の第一段階は、まず自然にある材料を使ってかくれ家をつくる方法を学ぶことから始めます。
子供たちは、「砦」づくりが大好きで、ちょっとしたアドバイスだけで驚くほど熱中し、すばらしい才能を発揮します。
家づくりは、まずどこに建てるかということが大きな問題です。
うっかりすると、具合いのよいくぼ地だと思っていたところが、突然の雨にまるで川の中のようになってしまうこともあるのです。
乾燥した住み心地のよい小屋を建てるために、注意すべきいくつかを上げておきましょう。
1.朝日が差し込む場所にし(夜明けに一番気温が下がります)、また夏だったら午後の暑い陽が差さない場所にする。
2.常緑樹の下は、雨や雪がやんでもしばらくの間はしずくが落ちてくるので避ける。
3.水と燃料(木や動物(野生グリーンフィールドクラブアニマル)の糞)に近い場所を選ぶ。
4.夏は蚊を避けるため、風通しのよい所にする。
5.河原や干上がった川底などは、雨の降った時に水の出る恐れがあるので避ける。
6.もしもの時を考え、捜索隊から見えるような場所を選ぶか、自分でつくった目印をたてる。
こうした家づくりの訓練や講習には、枯れた木や枝打ちされたものだけを使うよう心がけてください。
緊急の時でない限り、むやみに自然の景観を壊すことは許されません。
さて、次の段階では、こんなテーマが考えられます。
水と燃料を見つけること。
火をおこし自然の中から食べられるものを見つけ、料理すること。
自然のものを材料にして、いろいろな道具をつくること。
さまざまな形の家をつくること。
助けを求める信号を出すこと。
道に迷った時にもこわがらず落ち着くことなどです。
間もなく私は、何人かの人々と一緒にアナンダ共同村で"基礎生活技術センター"を発足させることにしています。
そこでは、これまでの人間の歴史に由来するさまざまな文化(過去だけでなく、現在・未来も含めた)の中の、調和のとれた基本的な生活技術が再現され、教え広められるでしょう。